Xiaoxin(小新) Pad Pro 2021を買ったのでレビューする

ガジェット
ついにやってきた普及価格帯のハイスペックAndroidタブレットとして話題のXiaoxin Pad Pro 2021。
届いた。
Snapdragon 870 + 6GB RAM + 128GB UFS3.1 + 2.5k有機ELでJD.com購入金額ベースで45,614円。これにFedEx税が掛かるからNECがOEM版を売る頃には国内でも5~6万で手に入ると思うので海外購入に関するメリットは数ヶ月早く触れるって事くらい。
6/1のセールでは定価の2,999元よりちょっと安かった。

そもそもXiaoxin Padって何

Lenovoが中国で製造販売を行っているXiaoxin(小新)シリーズのタブレットラインナップ。
2020年にXiaoxin Padと呼ばれるタブレットがシリーズ化されてから今回で2代目になる。
また、海外展開やOEM製造によって名称が変わり、次のようになる。
中国版名称発表年(中国)SoCLenovo国際版名称NEC版名称
小新Pad2020Snapdragon 662P11T1175/BAS
小新Pad Pro2020Snapdragon 730GP11 ProT1195/BAS
小新Pad Plus2021Snapdragon 750G??
小新Pad Pro(2021)2021Snapdragon 870??
Lenovo国際版/NEC版の2021年モデルは6月時点で未発表
ハイエンドAndroidタブレット市場はHuaweiが米制裁で脱落してからはSamsungのGalaxy Tabシリーズが孤軍奮闘だった所にLenovoが有機ELを備えた11.5インチタブレット(Pro版)で殴り込んだのが2020年末。
頼みのSoCはお世辞にもハイエンドとは呼べない(Galaxy Tab S7はSnapdragon 865+)所を、2020年のP11シリーズによって一定の手応えを得たLenovoがSoCをアップグレードして2021年版として発売した、というのが大まかな経緯となる。
※2021年3QにはXiaomiもハイエンドタブレット戦争に参入すると言われている。

中国版に関してはAliexpressやBanggood等越境EC系のセラーから入手出来る他、Lenovoの直営店が入っているJD.com経由で購入することで定価-クーポン+送料、のような感じで安くで手に入れることが出来る。
2021年版のスペックや詳しい所はこのへん。

初期設定

大陸版ROMの端末を買ったらGlobal rom焼いて…なんて事をしなきゃいけないのが通例ですがコイツは何もせずPlay Store(プロテクト認証)が入ります。
手順としては以下の感じで5分くらいで終わります(要ADB環境)
  • UIの言語設定から英語に変更(日本語には出来ない)
  • 絶対起動しない中国語プリインアプリを削除
  • 緑の手提げみたいなストアアプリからPlayStoreをダウンロード
    • 起動して上部の検索バーからplayって入れれば出てくる
  • Play storeアプリからMore Locale2をダウンロード
    • Japan(Japanese)で日本語にロケール変更→下記コマンドを実行(画面でも案内される)
    • .\adb.exe shell pm grant jp.co.c_lis.ccl.morelocale android.permission.CHANGE_CONFIGURATION
この時点でシステムの一部が日本語化されたりPlayストアのLocaleが日本になるのであとはもう好きに出来ます。
※モアロケをadbで権限付与する場合再起動時にもとに戻るので、再起動した時は都度Localeの設定をする必要がある(adbの操作は不要)

WideVineどうよ

DRM Infoアプリから確認。ちゃんとL1取れてる
動画勢も安心。
Amazon Prime画質設定
と思いきやアマプラで試してみた所HD画質ではなくSD画質用の設定になってる(これは治る見通しがあるので後述)。
同時期に発売されたYoga Pad Proのレビュアーの方の記事によるとネトフリがインストールできなかったそうですが、この機種の場合はPlayストアからインストールできました(HD画質は課金していないので未検証)。

先代(Lenovo P11等)との違い

バッテリ・筐体・対応の周辺機器・インターフェース等は共通。
ただし、SoCが変わっているためかWi-Fi6やBluetooth5.1にアップグレードされた反面、GPSは非対応となってしまった点は注意。 ディスプレイに関しても先代P11 Proと同等のNEC版を持っているので見比べてみたのですがパネルは多分同じ。
サブピクセル(ペンタイル?)でボロクソ言われてる件に関しては言われて凝視してやっと分かる程度。10年前のペンタイルと違ってドットの抜け感も無いし発色も良いしでネガティブに考える必要は無いのでは。

原神

めっちゃ動く。わざわざタブレットでやる意味があるかと言われると微妙だが、それなりに大きい画面にSnapdragon870の演算性能を生かして遊べる上、色の塗りが有機ELと相性良いので見てて楽しい。
マイナス点としてはアプリ版は画面の小さい端末に最適化されているので、レンダリングのきめ細やかさとかは捨ててる所と、Android版はゲームパッド非対応な所。
あとは他の端末を使って検証していないのですが、弓のエイムで鳥とかを狙う時の微調整がPC版よりやり辛いかもしれない…。
ゲームパッドに対応するアップデートが来れば快適に原神を楽しむ選択肢の一つにもなりそう。

スピーカー

4スピーカーあってごろ寝Youtubeには最適。
Dolby Atmosという設定がありデフォルト有効でこれを付けると動画コンテンツの音の出方が派手になって良いのですが、微妙に遅延が出るので音ゲーやる人は気をつけたほうが良い。

PCモード(旧:プロダクティビティモード)使ってみた

Keychron K1とLogiのMX Anywhere2で検証
ブラウザ+原神+DMMのソシャゲ+ターミナル+PlayStoreの5窓。やはりSnapdragon870+6GBの恩恵はデカい。
先代から存在したプロダクティビティモードは名前を変えてPCモードに。
変わった所としてはどんなアプリでも最大化できるのと、同時に5アプリ表示できるようになった所とか。あと地味に時刻や通知バーがタスクバーと合体して表示領域が広くなりました。

相変わらずの化け物パフォーマンスなのでブラウザ出しつつ原神とソシャゲ(放置戦闘)を多重で動かしつつ原神側は30~50fpsくらい出ます。すごい。

ただし、ChromeBookやLinux Desktopの様な使い方を期待した上でのPCモードのUI/UXは一言で言えば「かゆい所に全く手が届かない」です。
具体的にはマウスの中ホイールのスクロールでChromeをスクロールさせると昔のブラウザのようなカクカクスクロールだし、Ctrl+Lキーでアドレスバーに飛べたりShift+スペースでIME切り替えできるといってもIMEの辞書やキーボードショートカットの細かいカスタマイズが出来ないとか、いわゆる普段遣いのホストマシン(Win/Mac)で馴染んだ手癖とどう付き合ってゆくか?を解消しないといけないので、本当に使い込んでゆける?と言われたら多分NO。

もちろんキーボード・マウスが無くてもソフトキーボードと合わせて使えるので、ソシャゲ+Twitterとかツイキャスとか、何ならプライムビデオ+Twitter+ソシャゲみたいなマルチタスクもらくらく動いてくれるので、ごろ寝でアレコレしたいって時にはユーザーによってはめちゃくちゃ刺さる。

その他

  • 筐体のサイズやボタンは先代と同じ。電源ボタンが押しづらいのも同じ……
    • 指紋設定やり直したらちゃんと乗せるだけで認識してくれるようになりました。すみません……
    • 近接センサーによるスリープ解除は相変わらず微妙な挙動をするので使っていない
  • Primeビデオの画質問題は先代の場合アップデートでHD画質で再生できるようになったので、このモデルも問題なく国際モデルが出れば解決すると思う
    • 先代は国内版発売から1ヶ月程度のディレイでHD画質で再生できるようなアップデートが降ってきた
    • つまり半年くらいは待たなきゃいけないのでPrimeビデオ目当ての場合は知らずに買うと悲しくなる(SD画質で良いなら良いと思うけど)
  • カスタムOSのZUIはナビゲーションボタンレスで動くUIだが慣れれば横持ちでも表示領域が広く取れるので便利。普通のボタンUIも設定から変更できるので忌避する要素ではなさそう
    • ZUIのジェスチャーUI(U-Touch)を有効にした時に一部ソシャゲでボタンが反応しなかったので、場合によっては不具合の原因になる模様。
  • ペンに関しては買ってないので何とも言えない

まとめ

先代のXiaoxin Pad Proから基本スペックを継承しつつスペックアップした、と考えるのが良さそう。
大陸版OSでもGMSが使えるので国内版を買うのとさほど違いを感じないのは大きなメリット。
既存のP11 Proに関するレビューを継承しつつパワーアップした、という感覚を信じて買っても問題無さそう。