HP ENVY 8 Noteを買ってみた(その1)

私はよく趣味で絵を書いたりするので、家でもごろごろしながらサクっと絵を描きたいな〜というのと、休日に外でもメールやネットをする端末がほしいということで小さなお絵かきタブレットを探すことにしました。

■事前知識
「筆圧で絵が描けるタブレット」を探すとき、まずAndroid,iOS,Windowsのいずれが目的に最適かどうか?を考えました。
それぞれの特徴を所感ですが書いてみます。

  • Android
    筆圧感知するペンがハードウェアによる独自実装が多い(Galaxy NoteやAsus Zenpad S等)
  • iOS
    Androidとは違い、Appleが公式に筆圧感知するペンを開発している他、サード製のお絵かきアプリやBluetoothによるペンの開発が盛ん(iPad Pro等)
  • Windows
    ソフト資産が圧倒的に豊富。最近Wacomが液タブのノウハウを生かして技術をタブレット開発側に提供してきた(Toshiba Dynapad等)

この中で色々と端末のレビューをみたところ、Windowsのお絵かき向け(?)タブレットでWacomの2015年にリリースしたAES(アクティブ静電結合方式)という技術を用いたペンがお絵かき界隈で盛り上がっていることを知りました。

AES採用のWindowsタブレットで絵を描いてる人のスレ

どうせなら新しい技術と触れてみようということでAES搭載タブレットにどのようなものがあるかを調べると、次の機種がAESを用いたペンをサポートしたり、製品として付属されていることがわかりました。

8インチ
DELL Venue8 Pro (5855)
HP ENVY 8 Note(5002/5003/5009/5010)
東芝 dynabook Tab S68(初期型AES)

10インチ
DELL Venue10 (5050)
DELL Venue10 Pro (5055/5056)
東芝 dynabook Tab S90/S80(初期型AES)

11インチ
DELL Latitude11 (5175)
DELL Latitude11 (5179)

12インチ
DELL Latitude (7275)
DELL XPS 12 (9250)
東芝 dynaPad N72
HP Elite x2 1012 G1

14インチ
Lenovo ThinkPad P40 Yoga

15インチ
DELL Inspiron15 (7568) (フルHDのみ)

また、AES製品の中で多くはペンが純正で付属していますが、Wacomが互換ペンを発売しているほか、DELLはリーズナブルな価格で純正ペンを販売しています(機種によって動く・動かないの報告があるようです)

CES 2016:ワコム、AES採用のWindows/Android対応スタイラスペン – ITmedia PC USER

デル製アクティブペン – PN556W : PCアクセサリ | Dell 日本

■HP ENVY 8 Noteについて

まず、モバイラーとして11インチ以上の端末はデカすぎる!と思い、候補から除外しました。
次に、メーカーで大きくDELL/HP/東芝の3社に絞られたところで、S68/S80がAESとして1世代古いシステムであるということから、これも除外することにしました。
残りのDELL、HP製の候補タブレットをあげるとこのようになります。

#DELL
Venue 8 Pro (5855)
2016年モデル。8インチ。ペン別売。公式ストアで約¥44,000
Venue 10 Pro (5056)
2016年モデル。10インチ。ペン別売。公式ストアで約55,000

#HP
ENVY 8 Note(5002/5003/5009/5010)
2016年モデル。8インチ。ペン同梱。モデルによってはキーボード同梱。
日本未発売。
5002 – 本体・ペンの基本モデル
5003 – 本体・ペン・キーボードのフルセット
5009/5010 – 5003をベースにOfficeモバイル等アプリがプリインストールされているらしい。ebayでリファブリッシュ品が送料コミコミで約27,000

ということで、海外限定モデルのENVY 8 Noteの異様な安さに興味が向いて、色々調べてみることに。
海外の色々なレビューを見てみると、次のような特徴によってかなり評判が悪いという
・貧弱なCPU(Atom x5-8300)
・少ないメモリ(2GB)
・角ばった筐体
・見た目がキモい

発売当初はタブレットとペンの基本セットで5万円以上するモデルであったことからSurface等と比較されており、機能面等で劣ったこの機種が売れないのもよくわかります。
しかし、Amazon.comの該当機種のレビューを見るとブロガーのレビューほど悪いスコアが付いているわけではなく(むしろ良いスコアの方が多い)、気に入ることができれば良い買い物では…と思って、注文することにしました。

その2へ続く。